通信10−−荻窪のラーメン
春木屋、丸福、間珍亭など行列のできるラーメンやがずらりと並ぶ荻窪界隈。札幌の味を知っている私にとっては、それほどでもありませんが、マスコミのせいもあり人気が凄いのです。
丸福はこの店に行ったすぐ後にも新聞に大きく載りました。脱税額3億円という記事です。5年間で半分の売り上げを脱税したとすると一日の売り上げは660食になります。カウンターだけの20人くらいの店がです。
居酒屋で飲んでいました。
『お客さん、どんなものにも名前の由来があるんだが、これ、このカレイとタラ、タコの名前のいわれ知っているかい』隣の客が話しかけてきました。
『昔、平安時代のことだが、漁師の夫婦がいたんだ。妻に薪を取ってきてといわれた夫は、途中で仲間の家により、ばくちやら酒を飲んで用事をすっかり忘れてしまったのさ。
気がつけばもう夜中。女房にしかられるべなー、と思って物置を見ると朝取った魚があったんだ。それを妻に渡したんだよ
『こんな湿った生木なんかもやせるわけないべさ』妻はカンカンです。
『オーオーそうか、そんじゃ外に出して枯れたら焚くべか。しかし魚だって名前が無くちゃ不便でしょうがないな。ウーン、そうか枯れたら焚こ、カレイ、タラ、タコって名前にすんべか』
通信10号
京都のお寺
社員教育で全国を回っていところ、京都に何度も行きました。
知人が寂庵が一番いいといいます。修学旅行で行ったり、旅の本に出てくる名所、観光地ではないのです。
瀬戸内晴美さんのイメージは自分の中では芳しくありません。仕方なく行きました。まだあまり知られていないころで、人もまばらです。
『寂庵説法』とか『生死長夜』などを買い求め、休憩室で読みました。自由奔放とか不倫、破天荒など悪いイメージしか持っていない私でした。
ところがまったく違いました。人間の持つ悩みや苦悩を正面から捉え、ひたむきに生きる姿がそこにありました。
死を自覚して今日という一日を真剣に生きる事の大切さを語りかけています。
山科の一燈園と嵐山の寂庵が一番好きな京都になりました。
通信10号
ピンクの道
出前の途中でした。対面側の道路がピンクに染まっているのです。だれかがいたずらをして、スプレーでも吹き付けたのかと思いました。
この帰り道車を降りて点検しました。近づいててみると、それは桜の花びらのじゅうたんでした。
車でその上を踏みにじる気になれなくて迂回して帰りました。
(今、ちょうどその季節。我が家の庭も、歩く散歩道も花が咲き始めとても美しい季節です。
通信10号
遠方からの客
出前から戻ってきました。
「こちらのお客様は遠くからいらっしゃったんですよ」と社員が紹介してくれました。
「ありがとうございます。東京や京都からお見えになる方もいらっしゃいます。どちらからお越しですか」
「イイエ、もっと遠いんです、パリから昨日来ました。ラーメンが食べたくて、でもおいしくない味にあたったら最悪です。二杯も食べられませんから。あちこち聞きまわってここが一番ですよ、そういわれてきたんです。二時間も聞きまわりました。おかげで本当においしいラーメンと出会いました」